会長あいさつ

第60年度スローガン  「未来に希望を。」

 

 

一般社団法人 大垣青年重役会
第60年度会長   松下 元嘉

 

 本年度、一般社団法人大垣青年重役会(OJB)は 60 周年という大きな節目を迎えます。

 これは諸先輩方のご指導やご協力と、地域の皆様、そして会員の皆さま一人ひとりの力の結集の賜物です。改めて、深く感謝申し上げます。

 さて、ここ数年の世の中といえば、コロナ禍に始まり、物価の高騰や円安の影響、さらには AI の急成長と、目まぐるしい変化が続いています。気がつけば家族より ChatGPT と話している時間の方が長くなっていた……そんな冗談のような話もあながち笑えない時代になりました。先日 AI に「仕事の優先順位をどう決めるべきですか?」と聞いたら、「重要なものから順に片付けましょう」と言われて、思わず僕も、「「人間馬鹿にしとんか」とツッコみました「(笑)。混沌とした日常のなかで、「この先どうなるのだろう」と未来が見えにくくなる瞬間を、誰しも経験していることと思います。だからこそこの 60 周年を、過去を振り返るだけの通過点ではなく、新たに希望を描き始める出発点にしたいと考えています。そんな思いを込めて、今年度のスローガンを「未来に希望を。」と掲げました。

 希望という言葉は、どこか抽象的にも聞こえますが、それは理想や夢と同じように、日々の積み重ねや行動の中から少しずつ形になっていくものだと思います。今年度はまず、何よりも「楽しさ」を大切にしたいと考えています。心から楽しいと思える体験には、自然と学びがあり、そこには仲間との出会いや新たな挑戦が生まれます。そしてその挑戦を経て得られる成長や小さな達成感こそが、次の一歩を踏み出す原動力になるはずです。ここでいう「楽しさ」とは、ただのレクリエーションや気晴らしではありません。自分の心が動く瞬間、何かに夢中になれる時間、その先にある達成感、そういった感情の積み重ねこそが人の内側から力を引き出す鍵だと信じています。

 そして、共に歩む仲間の存在も、OJB の大きな財産です。業種も年齢もさまざまなメンバーが集まり、ときに助け合い、笑い合いながら信頼とつながりを深めていく。そうした人との縁からしか生まれない学びや発見が OJB にはあります。社会がどれだけ変化しても、好奇心や人と人とのつながりといった本質的な力はいつの時代も未来への道しるべになります。今年度はそうした力を信じ、かたちにしていく一年にしていきたいと思っています。

 なお、会長という立場ではありますが、皆さんを引っ張るリーダーというよりは、よい「きっかけ」や「場面」を用意するスポーツのコーチのような存在でいたいと思っています。例会や行事、委員会活動といった“フィールド”をしっかり整えることで、それぞれが自分なりに学び、挑戦し、気づきを得られる……そんな場づくりを意識していきます。一人ひとりが用意された機会をどう活かすか。自身との戦いでもあり、成長の原動力になると信じています。全員が同じプレーをする必要はありませんが、同じフィールドに立つことで、互いに刺激し合い、高め合える一年になることを願っています。

 共に楽しみ、学び合い、挑戦しながら、「OJB にいてよかった」と心から思える一年にしていきましょう!!!

 どうぞよろしくお願いいたします。