一般社団法人 大垣青年重役会(以下OJB)は今期で50年目を迎えました。半世紀の長きに渡り若手経営者の研修の団体として継続できたことは、各界の関係各位のご指導やご協力、そして諸先輩を始め会員の皆様の努力の賜物であると、心より感謝申し上げます。この50年の間に、世界の状況、生活の様式、科学技術の発達など、我々を取り巻く環境は大きく変化しています。その刻々と変わりゆく環境の中にあって、我々は生活し企業としても活動を続けていかなければなりません。第50年度は「伝統を創造しよう」をスローガンに掲げ、活動致します。「伝統」の後に続く言葉には、守る、継承する、といったどちらかというと受動的で保守的なイメージの言葉が一般的に続きます。ただ、私の業界でよく言われる格言に「伝統とは革新の連続である」という言葉があります。本来、「伝統」を継承していく上で大事なことは、物や形式を伝えていくことよりも、目的や理念を正しく理解していく本質的な部分のことであって、その上で時代や環境に合わせ、常に革新を繰り返していくことが必要になってくるのではないでしょうか。もちろん、その中には「変えない」という選択肢もあります。本質を見つめ、変えることと変えないことを見極めながら、未来を見据え、積極的・主体的に伝統をつないで行くことが大切であると思うのです。そのような思いを込めて「創造」という言葉を使いました。このスローガンを基に、これまで多くの先輩方が創ってきたOJBの本質を追求し、「伝統」を継承しながらも、その上で現会員の思いもミックスさせ、今の時代に合ったこれから先の時代を見据えた多様性ある持続可能な研修、そして会の形を「創造」していきたいと思います。会員の中には長く続いた企業もあり、自身で興した新しい企業もあります。いずれもこれから発展し継続していくために、この1年のOJBの活動を通じて、「伝統を創造する」という強い思いを自社の経営に落とし込み、改めて自社の存在意義や経営理念を見つめ直すきっかけにしていただければと思っております。今年度は、会員が積極的に楽しく参加し、有意義な研修が出来るよう、役員を中心に意識を高く持ち、知恵を絞って活動をしていきます。私自身も会長として先頭に立って研修し、成長していきたいと思っています。また、今年度は創立50周年という節目の年にあたり、創立50周年記念事業実行委員会を中心に、例年とは異なる特別な事業も実施します。各界の方々をはじめ、諸先輩、会員の皆様におかれましては、この1年の活動にあたりご理解、ご指導と多大なるご協力をお願い申し上げます。
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